地方議員になりたいと思えるだけの仕事をやって

2020年11月19日 06:53

 地方議員のなり手不足が議員の質低下を招き、質低下がさらになり手不足に拍車をかけているという悪循環を懸念する声が出るなか、武田良太総務大臣は17日の記者会見で「地方議員に魅力があるか、ないかという問題が一番のポイントだ」と、議員のなり手不足解消には、地方議員に魅力を感じてもらえるようにすることだ、と指摘した。

 そのうえで武田大臣は「地方議会の皆様方も一般の国民の方から、地方議員になりたいと思えるだけの仕事をやっていただきたいし、期待していきたいと私は思う」と現職の地方議員に期待と檄を飛ばした。

 武田大臣は「審議会での議論だけではなく、若い方々が地方議員に憧れ、尊敬し、世の中にとって重要なものであると認識されるような働きを存分に発揮していただきたいと思う」と語り、地方自治体の議会議員が若者に尊敬され、憧れをもたれるような活躍を示し、議会議員活動の重要性をアピールしていってほしいとの思いを示した。

 議員のなり手不足を巡っては議員報酬の在り方や年金の在り方、兼業が難しいなどの課題も要因にあがっており、夜間や休日に議会を開くことによりサラリーマンが議員として活動できるようにするなど、試行錯誤が続いている。(編集担当:森高龍二)