湾岸アラブ諸国に、東芝エレベータが新会社「東芝エレベータ中東社」設立

2011年11月30日 11:00

 東芝エレベータは、湾岸アラブ諸国を中心としたグローバル市場での一層の事業拡大を図るため、UAEに新会社「東芝エレベータ中東社」を設立した。

 同社のUAEでの事業は、同社代理店のダヘール・アル・ムハイリ社が販売活動を行っていたが、同社に対して資本増強を行うとともに新会社設立することで筆頭株主であるロイヤルグループ社と11月28日に最終合意したという。

 ダヘール・アル・ムハイリ社は1999年に東芝製昇降機の販売、据付、保守の代理店となり、UAEを中心とした市場に対して販売活動を実施。同社は首都アブダビの国家的プロジェクト「リームアイランドプロジェクト」のマリーナスクウェア地区に151台の昇降機を納入し、また、隣接するシティオブライツ地区に123台の昇降機を昨年追加で一括受注した実績がある。新会社設立により、建設ラッシュが続いているUAEおよび周辺の湾岸アラブ諸国への販売網の拡大を行う。

 東芝エレベータ中東社は湾岸アラブ地域において、高速エレベーターを中心とした高級機種や、量産機種の販売体制を一層強化し、UAEに代表される納入実績や販売ネットワークの活用。さらには既に構築している中国、東南アジア各国の製造技術・保守ネットワークとの連携により、グローバル市場で積極的な事業拡大を目指す。