元自民党参院議員の河井案里氏による公選法違反(買収罪)が確定し、当選無効になったのを受け参院広島選挙区の再選挙が4月8日告示、25日投開票で実施されるが、28日、広島県入りした立憲民主党の福山哲郎幹事長は街頭演説で「政治と金の問題」に決別を訴えた。
また税金が原資の政党助成金(1億円超)を含む1億5000万円もの選挙資金が自民党本部から河井氏側に提供されたことに関して「当時の安倍晋三総理(自民党総裁)や菅義偉官房長官(現総理)ら自民党にも責任がある」とした。
福山氏は記者団の質問に、河井氏側から現金を受け取った地元自治体議員らが今回の再選挙に自民党候補を応援することに「法的制約はないが、反省していないと思われても仕方ない。自民党には道義的責任を感じてもらいたい」と強く反省を促した。
さきの参院選を巡っては案里氏の夫・克行元法相も公選法違反(買収罪)で起訴され、公判中。克行氏は起訴された内容の多くを認め、25日、衆議院議員の辞職願を大島理森衆院議長あてに提出している。(編集担当:森高龍二)