河井克行元法相が議員辞職願を提出

2021年03月28日 08:38

 2019年7月の参院選挙で妻の選挙を優位に進めるために地元議員らに現金を配った公職選挙法違反(買収罪)で起訴され、公判中の河井克行被告=衆院議員(広島3区、自民離党済み)、元法相=は25日、大島理森衆院議長あてに「議員辞職願」を提出した。

 河井議員は所感発表。「私の行為によって深刻な政治不信を招いたことを真摯に反省しております。かくなる事態を招いた責任を取るため、議員の職を辞することとしました」と責任を取り辞職することを明記している。

 そのうえで「皆様の信頼を裏切ってしまったこと、万死に値すると考えます。お金で人の心を『買える』と考えた自らの品性の下劣さに恥じ入るばかりです」と自戒の弁。

 そして「この度の件については、裁判の場で誠心誠意丁寧に説明責任を果たして参る所存です」とし「何卒、ご理解をいただきますよう、心からお願い申し上げます」と結んでいる。

 河井夫妻側に対しては自民党本部から税金が原資の政党交付金1億2000万円をふくむ合計1億5000万円が参議院選挙資金としてわたっており、そのお金が今回の買収に使われていないのかが解明すべき一つにもなっている。また、なぜそこまで巨額の選挙資金が河井夫妻側に渡されたのか、当時の総裁、幹事長にはその説明責任も求められている。(編集担当:森高龍二)