川崎重工は、西日本空輸より「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」を受注。同件は、大分県のドクターヘリとして運用される予定で、2012年5月に引き渡しを実施する。
「川崎式BK117ヘリコプター」は、同社と欧州のヘリコプターメーカーECD社(ユーロコプタードイツ社)〔旧MBB社(メッサーシュミット・ベルコウ・ブロウム社)〕が共同開発したヘリコプターで、物資・人員輸送、消防・防災、警察、ドクターヘリなど多用途に活用される中型双発機。BK117ヘリコプターは、機体後部に大きなクラムシェル・ドア(観音開きドア)を備え、患者の搬出入が容易なことをはじめ、機内での医療行為を施しやすい広いキャビンスペース、コンパクトなボディと機動性の良さなどが高く評価され、救急医療専用機として全世界で使用されているという。
また、国産ヘリコプターとして1983年の初号機納入以来改良を重ね、優れた技術力と高い信頼性により、同社納入分(2011年11月21日現在)で153機、ECD社納入分を合わせると全世界で850機以上の納入を誇るベストセラー機となっている。
今後も同社は、優れた技術力と高い信頼性、国産機ならではのきめ細やかなサポート体制を活かし、「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」の積極的な営業活動を展開していく。