島尻内閣府大臣政務官ら竹島の日式典に出席

2013年02月22日 18:49

 島根県と同県議会、竹島・北方領土返還要求運動島根県民会議主催による竹島の日記念式典が22日、島根県で催され、関係者ら500人が出席。政府からは島尻安伊子内閣府大臣政務官が出席。国会議員らも出席した。また、国際司法裁判所への提訴など国際法にそった解決の実現などを盛り込んだ国への要望書を溝口善兵衛知事から島尻政務官に手渡された。

 島尻政務官は「竹島はわが国固有の領土であり、竹島問題は極めて重要」と述べた。また溝口知事は「8年目にして、政府代表が出席した」と政府の代表として内閣府政務官が出席したことの意味を強調。竹島を巡る国内運動が安倍内閣のの下で新たな段階に入ったとの認識を示した。

 政府は日韓関係に配慮して、政府主催の竹島の日記念式典は見送った。また島根県が総理や国務大臣(海洋政策・領土問題担当大臣)に県主催の式典への案内を行っていたことについては、政務官を送ることで、韓国にも、島根県にも一定の配慮をする格好になった。

 また、政府は韓国の朴槿惠(パククネ)新大統領就任式(25日)にはナンバー2の麻生太郎副総理の出席を決め、祝意を伝え、日本が韓国を特に重要な隣国として捉えていることをアピールする。

 菅義偉官房長官もさきの会見で「韓国は基本的な価値と利益を共有する最も重要な隣国である」とし「政府としては日韓両国での新政権成立の機会を生かし、未来志向で緊密な関係を築いていきたい」とこれまで以上の関係強化を図る姿勢を示した。(編集担当:森高龍二)