国立競技場周辺の地域猫保護へ、都、早急善処へ

2021年07月20日 06:49

 内閣官房オリンピック・パラリンピック推進本部の渡部保寿事務局参事官は19日、立憲など東京オリンピック総点検「野党合同チーム」のヒアリングで、国立競技場周辺が五輪で立ち入り禁止になったために地域の数匹の地域猫にボランティアが餌を提供できなくなっているとして、動物愛護団体が五輪大会組織委員会と東京都に善処を要望していることについて、対応を問われ「今日のこの会議直前に、東京都が前向きに対応すると聞いている。詳細を確認したい」と善処の考えを都が示していることを伝えた。

 地域には8匹の地域猫が暮らしていたが、7月14日から五輪メイン会場のために国立競技場周辺の警備が強化され、関係者以外立ち入り禁止となってしまった。

 このため、ボランティアが猫の世話ができなくなり、猫の暮らしが不安視されている。これまでに2匹は保護されているが、6匹が残されたままになっているという。餌や水の確保ができなければこの暑さの中、衰弱死することも心配され、餌提供や猫の健康維持のため、立ち入り許可を早急に行うことが求められている。(編集担当:森高龍二)