総理 五輪開催「挑戦が政府の役割」?批判続出

2021年07月24日 08:31

 ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、菅義偉総理に20日行ったインタビューで五輪開催について菅総理が「やめることは一番簡単なこと、楽なことだ。挑戦するのが政府の役割だ」と語ったと報じた。

 これに立憲民主党の蓮舫代表代行は「勝手に挑戦しないでほしい」と最大の皮肉をツイッター発信した。また蓮舫氏は「1人1人の命を守るための政治です。メディアではなく、国会で答弁してほしい。臨時国会の開会を要請しています」とも書き込んだ。

 ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、菅総理は「感染者数なども海外と比べると、一桁以上といってもいいぐらい少ない」などとの認識を示したことが報じられ「ワクチン(接種)も進んで、感染対策を厳しくやっているので、環境はそろっている、準備はできていると、そういう判断をした」と語ったとも報じた。

 この発言にネット上では批判が続出している。「明確な現状把握もなく、ただただ安全だと繰り返すなんて戦時中の大本営発表と変わらないし、国民を命の危険に晒すリスクがあるのにそれを『挑戦』だとか、この人は本当に国のリーダーなのだろうか」と落胆の声や「国民への要求とオリンピック特別対応が矛盾しており、オリンピックより国民の生活が高い優先度を持つので、オリンピック中止を求めているのです。オリンピックが安全に開催できるかどうかは関係ありません。今からでもオリンピックを中止してほしい」。

「国民の安全のために動くのが政府の役割ではないのですか?そこまで『日本は安全』と言いきるのなら、なぜ飲食店を締め付けるのでしょうか」「今回の件により、日本も自分達の利権中心で、密室で選ばれるのではなく、国民が総理を選ぶ事が出来る様にして欲しい」と怒りや五輪中止を今からでもすべきと求める声が相次いでいる。

 東京都によると21日のコロナ新規感染者は1832人。1800人超えは1月16日以来だとしている。感染拡大が止まらない状況だ。「楽なこと」を決断する状況ではないのか。(編集担当:森高龍二)