藤村修官房長官は17日夕の記者会見で国賓として来日されているブータン王国国王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下と同国王妃ジツェン・ベマ・ワンチュク陛下を歓迎する宮中晩餐会に招待されながら出席せずに、同僚議員である高橋千秋議員(民主党)の政治資金パーティに出席していた一川保夫防衛大臣に対し、出席しなかったことにではなく、政治資金パーティの席でのあいさつに「宮中行事を軽視しているかのごとき発言、誤解を招きかねない表現があった」として「今後このようなことがないよう、厳に慎むよう口頭で厳重注意した」ことを明らかにした。
藤村官房長官は「本人も大変、軽率であったと反省していた」とした。この問題はこの日の参議院予算委員会で自民党の宇都隆史議員が追及したもので、宇都議員は質問の中で「一川防衛大臣は高橋議員のパーティに出席し、あいさつの中で、宮中で宮中晩餐会が開かれているが、こちらに来ている」と宮中晩餐会より、高橋議員の政治資金パーティを優先していると受け取れるあいさつしたという。
一川防衛大臣は「発言は軽率だった」と陳謝したが、発言もさることながら、閣僚として、国賓を招いての晩餐会に欠席したこと自体が問題視されている。(編集担当:福角忠夫)