立憲民主党の代表選挙に出馬している逢坂誠二元首相補佐官(62歳)、小川淳也元総務政務官(50歳)、泉健太政調会長(47歳)、西村智奈美元厚生労働副大臣(54歳)の4氏が21日、札幌で記者会見し、党再生、党の足腰強化について、ともに自治体議員との連携強化や地域課題解決の積み重ねによる信頼醸成をあげた。
立候補届け出順に、逢坂氏は「具体的に地域課題について、こういうふうにやってくれたということを積み上げないといけない。そうしたことはがわが党には欠けているような気がする」と語った。
小川氏は「地域の政策課題に取り組むことはその通り」としたうえで「地方議員、その候補者を支援し、増やしていく。同時に草の根の党員・サポーター・パートナーズとのネットワーク強化を党中央としてしっかり物心両面からサポートしていくことが必要」とした。
泉氏は「あらゆる方々と対話をし、あらゆる方々から何かありませんかという姿勢で地域の課題を聞きだしていくこと」と地域の声を吸い上げる努力とこれに答えていく努力が必要とした。
西村氏は「総選挙で惜敗された方への対応、早期の公認決定と資金援助。また自治体議員の皆さんが党運営に参画できる体制を強化していきたい」と語った。
また記者会見冒頭で4氏は出馬した思いなどを語った。逢坂氏は「岸田文雄総理との意見交換や岸田さんの予算委員会の質問からは、岸田さんが今の経済状態は決していいものと思っていない、格差が広がっている、だから分配の政策にシフトしなければいけないというようなニュアンスに聞こえる。私はそういうところに政策をシフトしてくれると思っていたが、シフトしない。たぶん、既存の枠組みで今の枠組みのままでいいと思っている人たちにたくさん支援されているからだ。総理が変わっても変えられない」と政権交代しなければ変わらないことを感じていることを示した。
小川氏は「対話を旨とした新しい時代にふさわしい政治文化で、さまざまな構造問題に取り組み、持続可能な社会を作るというメッセージをお伝えする努力を(これまで)したつもりだが、いろいろな反応を見ながら運動に活かしたい」と述べた。
泉氏は「伝えなければいけないのは国会で建設的に法案に是々非々で対応していることや数多く政策立案をしており、反対ばかりでないということを理解いただく情報の発信」と語った。
西村氏は「理不尽を許さない政治の実行、その先頭に立たせていただきたい」とし、代表になった場合「代表選の意見交換会でいただいた意見などを党運営に反映させる。執行部への女性、若手登用を積極的にやっていく」と述べた。(編集担当:森高龍二)