メキシコ自動車市場の拡大に、関連産業の進出も本格化

2012年11月27日 11:00

 今年7月に日産が同国3か所目の生産拠点となる新工場に着工、ホンダも年間生産能力20万台の新工場を2014年春に稼働予定としており、今月には、年間生産能力14万台を予定しているマツダの新工場でトヨタの北米向け車両を生産することに合意したと発表されるなど、日本自動車メーカーの進出が相次ぐメキシコ。この動向に追随するように関連産業の進出も本格化している。

 11月26日には、豊田通商がメキシコ中南部に鋼材加工センターの設立を発表。ステンレスを中心とした鋼板類の加工・販売を実施し自動車分野だけでなく幅広い分野への現地調達ニーズに応えるという。また既にメキシコ北部で稼働している鋼材加工センターへの増資も同時に発表。これまでの鋼材加工に加えて、二次加工品の製造・販売を開始することで、メキシコ国内だけでなく北米の主要大手変圧器メーカーへの電磁鋼板の供給拠点とするとのこと。

 また同日、小糸製作所もメキシコに子会社を設立すると発表。拡大が期待されるメキシコ自動車市場への対応および、米子会社のノース・アメリカン・ライティングの生産補完等を含めた生産能力の拡大を図るという。子会社の資本金は約10億円で、投資額は約50億円。自動車用照明機器の製造・販売を実施、2014年7月から前照灯・標識灯を各50万台生産する予定となっている。

 生産が年々増加傾向にあり、2011年は生産が255万台、輸出は214万台と世界第8位の自動車生産国となっているメキシコ。最大の市場である北米に隣接しているだけなく、今後の成長が確実視されるブラジルを中心とした南米市場にも近接しており、その市場への期待度は他の地域を上回るものと言えるであろう。自動車産業が過度にメキシコに集中することは、災害の発生時等にリスクを伴うものとなるが、主要自動車メーカーが大型拠点を構える以上、関連産業の進出は今後も活発に行われるのではないだろうか。