総選挙に落選するも、岸田文雄総理に重用され、今月3日に「内閣官房参与」に登用された石原伸晃氏が10日、同日付けで参与を辞任した。自身が代表を務める政党支部が昨年、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者が対象の「雇用調整助成金」を計、約61万円受給していた。
石原氏に対しては、事業者のための制度を政治団体が受給したことに対する疑問の声があったほか、小選挙区で落選、比例区でも返り咲けなかったのに、内閣官房参与を受けるとは、と批判する声があがっていた。
また、「岸田の任命責任も追及すべき。仲良しクラブではない。そんなこともわからないような人に国の舵取りを任せるわけにはいかない」「任命した経緯、辞任に対する謝罪、説明を求める。できないなら辞任しろ」と参与に起用した岸田総理の責任を問う声も相次いでいる。
岸田総理に対しては、さきに自民党総裁として甘利明・元経産大臣を党幹事長に起用した際にも、人選を疑問視する声が相次いでいた。甘利氏は10月1日に幹事長に就任したものの同月31日の総選挙で選挙区敗退、重複立候補の比例に救われた。そして小選挙区敗退責任をとり、11月4日に幹事長を辞任した。(編集担当:森高龍二)