「政治とカネ」の問題で自民党幹事長に就任直後から政治家としての説明ができていないとして批判の声が続き、今回の総選挙では選挙区で立憲民主党の新人に敗れて落選、比例に救われた甘利明幹事長が幹事長を辞任することになったのを受け、後任の幹事長に茂木敏充外務大臣の就任が4日、党総務会で決まった。
岸田文雄総理(自民総裁)は10日の特別国会で首班指名されるのを受けて後の第2次岸田内閣組閣までの間、自身が外務大臣を兼務する。
甘利氏は今回選挙に神奈川13区から立候補(重複)。しかし、立憲民主党の新人・太栄志氏との一騎打ちで約5500票の差をつけられて敗れた。現職の政権与党幹事長が小選挙区で敗退するのは初めて。敗退を受けて、甘利氏は幹事長辞任の意向を直接、岸田総裁に伝えていた。
自民党は今回の選挙で、石原伸晃元幹事長や野田毅元自治相が国会での議席を失ったほか、若宮健嗣万博相、桜田義孝元五輪相らも小選挙区では敗れ、比例に救われた格好。立憲・共産・社民・れいわによる「野党統一候補」のあおりを受けた。(編集担当:森高龍二)