立憲民主党の泉健太代表は年頭会見で17日から始まる通常国会では「立憲民主党の政策を国民の皆さまに発信したい」と政策立案の立憲をアピールする姿勢を強調した。当然、野党の役割としての監視機能も発揮していく考えも示した。
また「夏の参院選挙で必勝に向け努力していきたい」と語り、「立憲民主党として、1議席でも多く確保していきたい。また自民・公明の改選過半数割れを目指す」とした。
泉氏は国民民主党の玉木雄一郎代表と協議して戦い方で一致していけるよう努めたい意向を示しているが、国民民主は維新寄りになりつつある。
一方、連合依存の選挙になっている傾向が課題な中で、連合の芳野友子代表は、参院選挙を立憲民主党と国民民主党を基軸に戦うとしているものの、「働く者・生活者の立場にたった政治勢力の拡大が極めて重要」との視点で、与党にも政策内容から割り込む隙を与えている。
連合の新年交歓会に出席した岸田文雄総理は「芳野友子会長からも、新しい資本主義実現会議において、様々御意見を頂いているところであり、引き続き、連合の皆様方には御理解と御協力をお願いしたい。コロナ対応、経済再生、外交・安全保障といった様々な課題に立ち向かっていくためには、何より、政治の安定が重要」と訴え「来たる参議院選挙は大変重要な選挙。是非、政治の安定という観点から、与党にも貴重な御理解と御協力を賜りますように」と正面切って、支持を求めた。これは、芳野会長と政府・与党との距離間が近くなっていることを表している。(編集担当:森高龍二)