戦闘機等高コスト、陸自削る選択も視野?防衛相

2022年02月08日 06:22

 岸信夫防衛大臣は記者団からF35戦闘機がF15戦闘機に比べ運用公ストがほぼ2倍、C2輸送機の調達費用も諸外国の輸送機の3~4倍の調達価格になるなど、高コストになることから限られた防衛費の中で、陸自を削る選択もあるのではないか、と聞かれ「そういったこともしっかりこれから議論しなければならないとは思っている」と答えた。

 記者団が「F35はF15と比べると機体寿命は2分の1、運用コストはほぼ2倍。つまりF15に比べ4倍の運用コストがかかる。C-2輸送機に関しても諸外国の輸送機の3倍から4倍くらいの調達価格、維持費も高い。また派生機まで買おうとしている。こういう高コストの体質を維持できるのか。限られた防衛費の中で、陸自を削るのかといった選択もあると思うが」と問われて、答えた。

 また記者団が「事前に国会と納税者に、こういう構想で、こういうものを何機買って、総額はいくらのような話を説明する必要があるのではないか」と、国会に情報を出して説明する必要を求めた。

 岸大臣は「国家安全保障戦略とともに大綱・中期防、これから議論していくところであり、その中で示すことだと思っている」と答えるにとどまった。

戦闘機などの調達に関して岸大臣は「適正な価格で調達してもらうようにしている」。調達方法に関しても「適正に行われている」と答え「過去の調達に関しては空幕から答える。いずれにしても、高性能の装備を着実に整備していきたいと考えている」と答えた。(編集担当:森高龍二)