働き盛りは運動不足? 「スポーツエールカンパニー2022」認定企業の取組み

2022年03月06日 10:16

画・2022年賃上げ、労使とも2%見通し。ベア、経営側の4割超が「実施しない予定」。

スポーツエールカンパニー認定の目的には、従業員の健康管理を考え戦略的に取り組んでいる企業に対する社会的評価の向上という側面もある

 2022年2月20日。4年に一度の冬のスポーツの祭典、北京冬季オリンピックが盛況のうちに閉幕した。日本は同大会において、金メダル3個、銀メダル6個、銅メダル9個の計18個と、過去最多のメダルを獲得。メダル獲得数も全体6位と大健闘した。また、スノーボードのビッグエアに出場した村瀬心椛選手がわずか17歳で銅メダルを獲得して最年少メダル記録を更新した一方、カーリングでは43歳1か月の石崎琴美選手が最年長メダル記録を更新するなど、幅広い年代層での活躍が目立った。コロナ禍での巣ごもり生活が続く中、スポーツへの欲求を滾らせていた視聴者も多いのではないだろうか。

 スポーツ庁が令和2年度に実施した世論調査によると、成人の59.9%が週1回以上のスポーツをしているという結果が出ているが、20代~50代のいわゆる「働き盛り世代」では、仕事や家事、育児などで時間を取られることを理由に全体の平均よりもスポーツ実施率が低い傾向が見られるという。

 そこでスポーツ庁では毎年、「働き盛り世代」のスポーツ実施を促進し、スポーツに対する社会的機運の醸成を図ることを目的に、従業員の健康増進のためにスポーツ活動の促進に積極的に取り組む企業を「スポーツエールカンパニー」として認定することで、一日の大半を過ごす職場において、スポーツに親しむきっかけづくりとなる取組みを進めている。

 今年1月に発表された「スポーツエールカンパニー2022」では、過去最多となる685社が認定され、そのうち5年連続で認定を受けた74社を初めて「ブロンズ」認定している。同庁によると、今回の申請では昨年度に引き続き、在宅勤務を想定して、自宅でも実践できる運動の動画や情報の配信等の取組が多数見られたほか、ウェアラブルデバイスやスマートフォンのアプリを利用した運動の取組が目立ったようだ。

 例えば、2年連続で認定されたローム株式会社では、2021年度からの新たな取組みとして健康アプリを活用したヘルスアップキャンペーンや自宅でできるエクササイズ動画の定期配信、オンラインヨガセミナー、単独もしくは職場の仲間と小人数で歩く「アフター5歩こう会」など、コロナ禍でも積極的に運動ができるような施策を行っている。

 また、ブロンズ認定を受けた花王株式会社では、 同社が開発した加速度センサー付きの歩行計「ホコタッチ」を希望する従業員に配布。各事業所や支社に設置されたホコタッチステーションにそれをかざすことで、自身の歩行に関する詳細なレポートを取得でき、記録の振り返りが可能となり、さらには健康管理アプリと連動することで日々の健康づくりを管理できるだけでなく、ランキングや各事業所などでの対抗戦を実施するなど、ゲーム要素を加えた楽しい取り組みを実施している。

 同じくブロンズ認定を受けたアフラック生命保険株式会社では、昨年3月から9月の7ヶ月間にわたって、毎週水曜日に全社員を対象にしたエクササイズのライブ配信を実施。座ったままできるプログラム等も取り入れた結果、のべ1589名が参加し、満足度は98%にも上ったという。
 
 スポーツエールカンパニー認定の目的には、従業員の健康管理を考え戦略的に取り組んでいる企業に対する社会的評価の向上という側面もある。社員の運動や健康管理についてどのような施策を行っているのかを知ることは、その企業が快適な職場環境であるかどうかを図るための指針の一つにもなるかもしれない。(編集担当:今井慎太郎)