白骨化した家畜写真示し、生存家畜の保護訴える

2011年11月09日 11:00

 吉野正芳衆議院議員(自民党)は8日開かれた衆議院予算委員会で、警戒区域内で保護されないまま牛舎のなかで白骨化した家畜の悲惨な写真を提示しながら、今生存している約1000頭の家畜について「囲いの中に入れて、寿命を全うするまで生かしてください」と政府に家畜保護の姿勢を強く訴えた。

 鹿野道彦農林水産大臣は「心痛む」としながらも「一定の考え方の下に対応している」として研究機関からの要請などがあった場合に協力するなどしていることを語ったものの、生存している全ての家畜の命を救う対応について回答はなかった。

 生きようとする家畜の命に対する重さへの対応が政府に求められている。(編集担当:福角忠夫)