前田武志国土交通大臣は8日の衆議院予算委員会で、津波対策の防潮堤整備について「100年に1回程度の津波に対応できる防潮堤をつくる」との考えを述べ、「災害に上限なし、命第一で、多重防御の体制で対応する」と語った。
茂木敏充自民党政調会長の質問に答えた。茂木議員は「(岩手県)陸前高田市では高さ15メートルの防潮堤を希望したが、国から12.5メートルと言われ、国にあわせた防災計画をすすめている。多重防御は被災地の要望か」と質した。
前田国交大臣は農水省と国交省で海岸における津波対策検討委員会を設け、検討してきた結果を踏まえたものであることを説明した。陸前高田市はこの日も復興計画にかかわる会議を開催。防潮堤の高さについては「12.5メートルとして計画をすすめている」と話している。(編集担当:福角忠夫)