立憲民主党の白眞勲参院議員は3日の参院予算委員会でロシアのウクライナ侵略に関して、岸田文雄総理に対し「総理主催で、プーチン露大統領、ゼレンスキーウクライナ(UA)大統領、メルケル前ドイツ首相を広島に呼び、森喜朗元総理出席の下、核の悲惨さを訴え、和平会談を開いてはどうか」と提案した。
白議員は提案の中で「プーチン大統領とサシで会えるのは世界で2人。ドイツのメルケル前首相と森喜朗元総理」と提示。プーチン大統領と27回会談している安倍晋三元総理に関しては「サシで会える人」との認識はしなかった。
白議員の提案に岸田総理は「ロシアは自らを正当化し、強硬な態度を改めない。またウクライナ国民の皆さんが今、何を求めているのかという点を考えるとき、今の時点で国際社会がやるべきことは、強い対露制裁とウクライナ支援の2つ。これを各国とも共有している」。
岸田総理は「強い対露制裁とウクライナ支援をしっかり進めながら、状況の変化に向けて適切に対応していく。今はその姿勢を維持することが大事だと思っている」とした。
白議員は「最近は防衛費2倍だの、敵基地攻撃能力や核の共有とか、(いずれも安倍晋三元総理が声高にしている案件)威勢のいい議論がまかり通っているが、日本は世界で唯一の被爆国であるからこそ、我々はもっと『憲法9条』を大切にし、周辺国との環境を整えて外交力と情報収集力を強化することこそが日本の安全保障につながる」と主張。
白議員は「戦争するなら政治家はいらない。平和的に物事を解決する、その知恵を絞るのが我々政治家の役割だ」と訴えた。(編集担当:森高龍二)