防衛費増額を国債で賄う事の懸念に防衛相答えず

2022年06月30日 06:55

 岸信夫防衛大臣は防衛費の大幅な増を図る際の財源について、公明党の山口那津男代表が「国債は借金。癖になったら大変だ。少子高齢化の中で、日本の財源に関して負担能力にも限りがある」と国債依存での増に関して危惧するとともに、否定的な考えを示していることについて、受け止めを聞かれ「(参院)選挙中であるので、コメントすることは差し控える」と答えなかった。

 防衛費に関しては自民党がGDP比2%以上など額にして11兆円規模の早期の実現を求め、岸田文雄総理もG7など世界の舞台で「本年末までに新たな国家安全保障戦略を策定し、5年以内に防衛力を抜本的に強化する決意」などと防衛費の大幅増を表明している。

 その一方で、財源をどうするのかに関しては、日本記者クラブ主催の与野党党首会談で「内容と予算と財源をセットで考える」と語るにとどまり、一切、財源ねん出手段に関して説明せずに来ている。そもそも自民党が求めるGDP比2%以上なら世界第3位の「軍事費」大国になる。(編集担当:森高龍二)