自民党の青山繁晴参院議員が自身のブログ「青山繁晴の道すがらエッセイ」で7月18日にアップした「自民党の立候補者と(旧)統一教会の関係をめぐって、わたしが参院選の前に行動したこと」の中で、選挙をめぐる教会との関係性が赤裸々にされた。教会支援の議員には「票の割り振り」まで行って支援していることがわかる。
全国霊感商法対策弁護士連絡会は教会が自分たちにとって「コマになる」議員、候補は応援する。20年前の調査では三桁(100人以上)の信者が国会議員の秘書(公設秘書含む)になっていた、ほとんどが自民党議員だったと記者会見で示した。
青山氏のエッセイによると、良心的な議員がわたしにこう語りました。「所属する派閥の長から(旧)統一教会の選挙の支援を受けるようにと指示されたが、断った。そのため、派閥の長は、その分の票を別の議員に割り振ったようだ」。
青山氏はその議員の派閥の長に事実関係を尋ねたところ、この長は「各業界団体の票だけでは足りない議員については、(旧)統一教会が認めてくれれば、その票を割り振ることがある」との率直な答えがありました、としている。
この派閥の長は「業界団体の票だけでは届かない議員は、別の手段も考える。選挙が以外に弱い候補者が多いからね」と言ったという。
青山氏は「(旧)統一教会の支援が一般国民知られていないことが問題だ」と提起し、「選挙は国民の選択ですから、情報開示が徹底的に行われている必要があります」と記し、「この宗教団体の支援を、明らかにされていないのは問題です。見直すべきです」と諫言(かんげん)したことも紹介。しかし、この長はこれには具体的に答えなかった、としている。
青山氏は安倍元総理が(旧)統一教会系の大会にビデオメッセージを送っていたことは事件後に知ったとも記し「ご健在であれば『被害者の立場に立つ弁護士の意見にも耳を傾けるべきです』と諫言を申し上げられますが、今はそれももう叶いません。無念です」と記した。
(旧)統一教会やその関連団体と関係あり、とされる国会議員には安倍元総理や菅義偉前総理、麻生太郎元総理、加藤勝信元官房長官、高市早苗元総務大臣、下村博文元文科大臣、萩生田光一経産大臣、岸信夫防衛大臣、山谷えり子元国家公安委員長、奥野信亮元総務副大臣らの名が挙がっている。
国民民主党の玉木雄一郎代表は旧教会が母体の「世界日報」元社長から2回にわたり、計3万円の献金を受けたとして、19日、詳細を明らかにするとともに「いずれも適正に処理され、公開もされている」としたうえで「これまでの選挙において、旧統一教会や後継団体から応援されたことも、ましてや依頼したことも一切ありません。また旧統一協会等に加盟したことも、イベント等に参加したこともなく、今後参加することもありません」とツイッターで発信した。名前があがる国会議員は、その有無を玉木氏同様に明らかにすることが求められている。(編集担当:森高龍二)