浜田靖一防衛大臣は16日、オースティン米国防長官と電話会談。会談後の記者会見で「今月上旬の中国による弾道ミサイル発射を強く非難、地域におけるいかなる事態にも対応できるよう、緊密かつ隙のない連携を図っていくことを確認した」と述べた。
また北朝鮮情勢を踏まえ「日米韓の防衛協力の重要性について一致した。私からは国家安全保障戦略等の策定を通じて防衛力の抜本的強化に取組む決意を述べ、オースティン長官との間で日米双方の戦略を擦り合わせていくことを確認した」と語った。
防衛省は「両閣僚が引き続き緊密に連携し、日米防衛協力を一層強化し、自由で開かれたインド太平洋の維持・強化に取り組んでいくことを確認した」としている。
浜田大臣は今月8日~14日まで米海軍主催の日米豪韓加ミサイル警戒演習「パシフィック・ドラゴン」の内容について「ハワイ諸島及び周辺海・空域で護衛艦はぐろが米国、豪州、韓国、カナダの艦艇とともに、弾道ミサイル標的の探知、追尾、模擬発射を実施した」とした。
浜田大臣は「弾道ミサイル対処に係る海上自衛隊の戦技力の向上とともに、参加国間で『自由で開かれたインド太平洋』の維持、強化に向け、連携強化を図った。日米韓3か国でデータ通信システムを連接し、訓練を実施した」と述べた。(編集担当:森高龍二)