今年の秋は芸術を楽しむ。全国で開催中の「今見ておきたい」貴重な絵画・アート展

2022年10月08日 17:38

20220921_ギャラリー公開_リリース用画像 (1)

山田養蜂場は、岡山県苫田郡鏡野町の本社に併設しているギャラリーを10月1日~11月13日の期間限定で初めて一般公開している 

厳しい残暑も終わり、日ごとに涼しくなってきた。今年の秋はコロナ禍の行動規制が緩和されたこともあって、久々にお出かけムードが高まっている。

 とはいえ、依然として新型コロナウイルスは猛威を振るっており、直近でも新規陽性患者が週平均で4万人を超えているという状況の中、バーベキューやキャンプなど大勢で集まって騒いだり、マスクを外してスポーツを楽しんだりするのは、まだまだ気が引けてしまうという人も多いのではないだろうか。

 そこで、今年の秋の楽しみ方としておすすめしたいのが、絵画やアートの鑑賞だ。

 美術館や展覧会なら、たとえ大勢の人が集まっても大きな声で話すようなこともないだろう。また、芸術の秋ということもあって、この時期は全国で、普段はあまりお目に掛かれないような貴重な絵画やアートの展示が行われるので必見だ。

 例えば、蜂蜜やローヤルゼリーなどのミツバチ産品の製造販売などで知られる、大手養蜂業者の山田養蜂場は、岡山県苫田郡鏡野町の本社に併設しているギャラリーを10月1日~11月13日の期間限定で初めて一般公開し、「バルビゾン派の至宝、ミレーとその仲間たち」展を開催している。同展では、田園風景や農民をありのままに描いたミレーやコロー、ルソーなどバルビゾン派と呼ばれる画家たちの絵画を中心に、印象派のモネやルノワール、現代フランス絵画の巨匠ビュフェまで、フランス絵画の歴史に沿って、同社ギャラリーが所蔵する約300点の作品を鑑賞することができる。

 養蜂という農業を原点とし、従業員一人ひとりに光をあてる「人間主義」を標榜する山田養蜂場ならではのコレクションで、バルビゾン派の画家たちが描いた、働く農民や庶民の姿、そしてミツバチが飛び回る豊かな自然の風景にきっと心が癒されることだろう。

 展示作品の中には国内初公開となる作品も含まれているので必見だ。しかも、抗原検査を実施した人のみの完全予約制で、なんと観覧料無料で入館できる。岡山県内の人だけでなく、秋の旅行の目的地としてもおすすめだ。

 旅行といえば、日本随一の観光都市の京都では、岡崎の京都市京セラ美術館にてアンディ・ウォーホルの展覧会が2022年2月12日までの期間で開催されている。ポップアートの旗手・アンディ・ウォーホルの、カラフルなマリリンモンローやキャンベルスープ缶などを題材とした、誰もが一度は見たことがあるであろう代表作をはじめとする約200点が展示されており、そのうち100点以上が日本初公開作品となっている。京都の古刹で艶やかな紅葉を堪能したあと、アンディ・ウォーホルの目の覚めるような色の洪水に溺れる。そんな「色」を楽しむ京都の秋も楽しいのではないだろうか。(編集担当:藤原伊織)