11月22日は「いい夫婦の日」。普段どんな夫婦生活を送っているかで、この記念日の感じ方は大きく異なるかもしれない。
そんな「いい夫婦の日」に先立ち、積水ハウスの住生活研究所が「夫婦の暮らしに関する調査」の結果を公開している。それによると、コロナ禍では約4分の1の夫婦の家事分担に変化がみられたという。日本の夫婦は他国に比べて男女の家事時間の差が大きいと言われているが、コロナ禍で家事分担に変化があったと回答したうち約半数は「夫の分担が増え、妻の分担が減った」と回答しているのだ。在宅勤務や外出自粛で夫が家にいる時間が増えた影響も大きいのだろう。ちなみに共働き家庭では、家事を半分ずつ、片働きでは妻が 6~7割の家事を行っている家庭が、夫婦の仲が良いと感じている割合が最も高いそうだ。とはいえ、夫にとっては「やってるつもり」でも、妻にとっては「まだまだ足りない」と感じていることも多いだろうから、お互いに話し合いながら家事を分担する方が良いだろう。
また、普段同じ部屋で寝ている夫婦の割合は全体で65.8%となっているが、夫婦の仲が良いと認識している層では8.6ポイント高い74.4%という結果になっている。若い夫婦ほど一緒の部屋で寝ている夫婦が多く、年代が上がるにつれ別々に寝る夫婦が増加していることも分かった。アラ還以上の世代では半数以上が別室で寝ているという。別々の部屋で寝ている理由は、生活時間の違いやいびきや歯ぎしりなどの音が気になるなどが挙がったが、実は別々に寝ている夫婦のうち16.3%が「一緒に寝たい」と思っているようだ。一緒に寝たいと回答した人にその理由を聞いたところ、「夫婦だから」「特に離れる理由がないから」「同じ寝室で寝るほうが経済的・省エネだから」「何か配偶者・パートナーに異常があった時にすぐに対応できるから」などの理由であった。現在別々に寝ているという夫婦は、ほどよい距離感を保ちながら一緒に寝られる工夫を考えてみても良いかもしれない。
積水ハウス住生活研究所でも、この調査結果を受けて「ほどよい距離感の寝室」「夫婦で協力しやすい家事動線」「夫婦で作業しやすいキッチン」「夫婦が思い思いに過ごせる空間」を4つの「幸せ Tips」として紹介している。それぞれの詳細については、同社のホームページなどで確認することができる。
最近では、結婚そのものを「いい夫婦の日」にする夫婦も増えているようだ。この日に籍を入れたり、結婚式を挙げたりすることで、末永く仲良く暮らしたいという思いからだろう。どんな夫婦も結婚当初は、同じ思いを抱いていたはず。特に最近、夫婦の仲がギクシャクしているなと感じているようなら「いい夫婦の日」をきっかけに、より素敵な夫婦でいられるよう、お互いの気持ちやライフスタイルを再確認してみてはいかがだろうか。(編集担当:藤原伊織)