日本国民の象徴としての天皇陛下は2日、3年ぶりに一般参賀でお言葉を述べられた。
陛下は皇后陛下、長女の愛子さまとともに一般参賀に臨まれ「3年近くに渡り、新型コロナウイルス感染症の感染拡大などによって、皆さんには多くのご苦労があったことと思います」とお言葉をかけられた。
そして「3年の月日を経て、今日こうして皆さんと一緒に新年を祝うことを誠に嬉しく思います」と笑顔を向けられた。
陛下は「いろいろ大変なこともあるかと思いますが、本年が皆さんにとって安らかで良い年になるよう願っております。年の初めにあたり、我が国と世界の人々の幸せを祈ります」と語られ、参賀するために皇居に足を運んだ人らに皇后と揃って右手を上げて、お応えになられていた。
陛下は宮内庁を通じて、2日までに新年にあたってご感想を発表されている。そこでは「現在も世界各地で戦争や紛争が頻繁に起こり、多くの人々の命が失われていることに深い悲しみを覚えます。国際社会において立場の違いを乗り越えるべく、対話を重ね、協力しあうことの大切さを強く感じます。新しい年がわが国と世界の人々にとって、希望を持って歩むことのできる年になる事を祈ります」と対話で相互理解する努力の必要を強くうかがわせておられた。(編集担当:森高龍二)