ピンポイントで解決を 化粧品業界が回復するカギとは?

2023年02月05日 10:16

画・生活様式「コロナ前へは戻さない」6割。戻すには「治療可能な医療体制」の整備。

コロナ禍において、様々な産業が痛手を被った。代表的な産業は飲食業や旅行業であるが、化粧品産業も、厳しい時期を過ごしている

 コロナ禍において、様々な産業が痛手を被った。代表的な産業は飲食業や旅行業であるが、化粧品産業も、厳しい時期を過ごしている。原因の一つとして、マスクの着用により、化粧をしない方が増えたことだ。ただ、ある程度落ち着きを見せ始めた新型コロナに呼応するかのように、化粧品業界も回復に向かっている。総合マーケティングリサーチの富士経済の調べによれば、保湿や美白効果など、機能性に富んだ化粧品市場が回復傾向だそうだ。コロナ禍が始まった2020年に比べ、2021年は3.3%増、2022年は更に、2.5%増が見込まれるという。

 化粧品業界において、コロナ禍以前と異なる傾向も見受けられる。長期化しているマスク生活の中で、マスクによるお肌のトラブルが顕在化してきた。肌荒れや、ニキビ・吹き出物が増えたという声が増えている。メーカーはそう言った消費者の声に応えるべく、皮脂・毛穴をケアする商品や、モイスチャー機能を持つリップクリーム、マスクに付着しにくいファンデーションなど、細分化された機能を持つ、いわゆる機能性を重視した化粧品の人気が高まっている。

 国内大手ミツバチ産品メーカー・株式会社山田養蜂場では、デセン酸含有ローヤルゼリーエキス配合のスキンケアシリーズ「RJ(アールジェイ)」から、エイジングケア美容液 「RJ スペシャルコンク」 を発売した。

 同商品は、デセン酸含有ローヤルゼリーエキスはもちろん、7種の美容保湿成分に加え、エイジングケアで話題のナイアシンアミドを国内最高レベルの22%配合。最新技術により独自配合のエキスをナノ高圧処理し、粒子の細分化を成功させた美容原液「ローヤルナイアシンナノエマルション®」を99%配合したスペシャルケア商品だ。
 
 保湿成分が超微細粒子化されることで、角質層まで「濃く、深く、早く」浸透する設計だ。乾燥小ジワ、ハリ不足、毛穴の目立ち、潤い不足、くすみ、キメ乱れといった複合的な大人の肌悩みに、たった 1 本でアプローチする、進化系・全方位エイジングケア美容液として注目を集めている。

 商品のみならず、容器にも工夫がある。特殊処理を施した美容保湿成分の高濃度配合を実現する為に、1本約14日分のフレッシュ包装を採用しており、美容液の鮮度にも細心の注意を払っている。空気に触れにくく、美容液の鮮度が保たれる特別な容器に閉じ込めることで、1本使うごとに次の1本が楽しみになる。そんな濃密な体験ができるのもポイントだ。

 コロナ禍によるお肌トラブルを解消し、以前よりもより良いお肌のコンディションを整えられる機能的な製品として、人気が高まっている。

 大手化粧品メーカー・カネボウ化粧品では、同社のメーキャップブランド「KATE」の口紅、「ケイト リップモンスター」が好調だ。一見、マスク生活の続くコロナ禍で、口紅は流行らないと思われるが、同商品のシリーズは、昨年末までに累計800万本の売り上げを記録している。コロナ禍以前から高まっていた口紅人気が、マスクをしていてもメークを楽しみたいという客層とマッチし、好調をキープしている。

 リップモンスターの最大の特徴は、独自技術による「つけたての色がそのまま持続する」落ちにくさだ。さらに保湿や高発色、透明感のあるシアーな質感といった機能性を加え、理想の質感を実現している。どんな状況でもメークを楽しんでもらいたいという心と、状況に応じて必要となる機能性を追加した企業努力が、好循環を生み出していると言えるだろう。

 政府の方針で、感染法上の扱いが5類に変更になるという報道もなされた。近い将来、マスク生活の終焉がやってくるだろう。もうマスクのムレや摩擦におびえることも無い。気持ちよくマスクを外す為にも、今抱えているお肌のトラブルを、それぞれの問題点やニーズに合わせた、機能性を持つ化粧品で解決してみては如何だろうか。(編集担当:今井慎太郎)