「職場でマスクを外している」6割超え。状況に応じて着脱54%。GMO社員の実態調査

2023年01月27日 06:52

画・「職場でマスクを外している」6割超え。状況に応じて着脱54%。GMO社員の実態調査。

GMOインターネットが「マスク着用の実態調査」。パーテーションがあれば、61%が職場でマスクを外していると回答

 ウイズコロナの状況が長期化している。そんな中、政府の新型コロナウィルス感染症の5類移行に合わせた脱マスク方針が報道され話題を呼んでいる。新型コロナ感染症は後遺症の問題があるもののオミクロン株から上気道炎が大半を占めるようになったため、医療崩壊リスクが劇的に減少し、昨年春から政府もコロナ規制を段階的に緩和している。マスク着用は新型コロナの感染予防には効果があったかも知れないが、他のウィルスや最近への暴露も阻害し免疫力への悪影響も心配され、コロナ禍が長期化する中で適宜マスクの脱着が必要な時期に来ていると言える。職場はクラスター発生のスポットとして大きなシェアを占めるが、感染対策を行いながらも脱マスクを促進している企業も少なくない。その理由の一つとしてマスク着用はコミュニケーションにマイナスの影響を与え、脱マスクによりコミュニケーションがより円滑に進むようになることがあるらしい。

 GMOインターネットグループは昨年秋より職場での脱マスクの取り組みを行ってきた。それから3カ月が経過した12月中旬、社員を対象に調査したところ(回答件数:2335件)、61%の従業員が「パーテーションのある執務室内であればマスクを外して業務」をしており、その結果、「コミュニケーションが円滑化した」と評価している。調査結果の詳細を見ると、執務室内でのマスク着用状況は、「常に外している」が7%、「主に外しているが、状況に応じて着用」17%、「主に着用しているが、状況に応じて外している」37%となっており、合計で61%、「状況に応じて脱着」は54%となっている。逆に「常に着用している」者も38%と4割近くいる。

 「状況に応じて着用」するシーンとしては「パーテーション無しで会話(会議を含む)をする場合」、「状況に応じて外す」シーンでは「自席のまわりに人がいないとき」がトップとなっており、感染予防にも配慮しながら状況に応じてマスクの脱着をしているようだ。自由コメントでは「咳が出るときなど体調に応じて」などという記載も見られ、そのほか感染対策という観点ではなく他者への配慮から適宜脱着しているというケースも見られた。

 マスクを外した時の効果については、「変化や効果は特に感じていない」がトップに来ているものの、「声が聞き取りやすくなった」、「表情や情報が伝えやすくなった」、「コミュニケーションが活発になった」などが上位に来ており、レポートでは「コミュニケーションの円滑化や業務効率化にもつながる部分もある」と評価している。(編集担当:久保田雄城)