家長制度復活も肯定、夫婦別姓に大反対 高市氏

2023年03月21日 06:45

 高市早苗経済安全保障担当大臣は旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関りについて自己申告では2001年の月刊誌での対談1件としていたが、日本共産党機関紙赤旗は3月19日号の赤旗日曜版で1994年から2001年にかけて少なくとも5回、統一教会系の日刊紙「世界日報」にインタビューや対談、新年企画などに登場していたと証拠の掲載紙の写真入りで紹介した。

 世界日報は統一教会の開祖・文鮮明氏提唱で創刊された日刊紙として知られる。特に1996年1月9日付の細川隆一郎氏(政治評論家・故人)らとの対談記事では、夫婦別姓について「私は大反対」と話していたほか「私は家長制度が復活してもいいと思っています」などと語っていたと紹介している。

 高市氏は過去にブログで「教育勅語は素晴らしい」との認識を発信したことでも「右のタカ派」議員として知られるが、「夫婦別姓に大反対」と考え「家長制度が復活してもいい」などとの認識をもつ閣僚が岸田内閣の経済安全保障担当大臣に就いていることになる。

 選択的夫婦別姓について「議論を深めることが重要」「私自身は反対と申し上げたことは一度もない」と今年2月15日の衆院予算委員会で岸田総理は答弁しているが、大反対する閣僚がいて議論が深まるのか、高市氏が1996年当時の認識と今は変わっているというのであれば別だが。国会で確認することが必要だろう。(編集担当:森高龍二)