浜田靖一防衛大臣は31日の記者会見で、馬毛島で始まった基地建設のための港湾施設について「馬毛島での自衛隊施設は陸・海・空自衛隊の訓練、大規模災害等における後方支援、米空母艦載機の着陸訓練、FCLPに活用され、我が国の防衛、日米同盟の抑止力・対処力強化のため、極めて重要な施設」と強調した。
そして「港湾施設は、これらの活動に不可欠な人員、燃料、資機材等の海上輸送に必要なものであり、馬毛島の施設の一部として、安全保障上の重要な役割を果たすことになる」と説明した。
浜田大臣は「防衛省としては早期の施設整備に向けて取組んでいきたい。また、今、漁協の皆さん方がお持ちになっている施設整備に当たって必要となる漁業権の制限等について、地元の種子島漁協が理解くださったことは大変ありがたいと考えている」と謝意を示した。
浜田大臣は「これまでの漁協とのやり取りの中では、防衛省として、工事に伴う影響を適切に補償するとともに、環境に与える影響等を踏まえて漁場の保全や漁業振興策等にも取組む考えを説明しており、引き続き緊密にやり取りを続け、施設整備による影響を踏まえ、適切に対応していきたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)