馬毛島基地「今年度含め工事着手したい」防衛相

2022年12月29日 10:00

 浜田靖一防衛大臣は27日の記者会見で米軍艦載機や自衛隊の戦闘機の離発着訓練基地となる馬毛島への基地建設について「できるだけ早期に運用開始できるよう、馬毛島における施設整備に取組んでいく必要がある。そのために必要な経費を2023年度予算案にも計上し、工事等を着実に進めていくこととしている。環境影響評価書の公告後、今年度中も含め、できる限り速やかに工事に着手したい」と語った。

また防衛省は特定秘密の漏洩事件を受けて同日、井野俊郎防衛副大臣を委員長とする「再発防止検討委員会」を設置、再発防止措置を講じることとした。

 委員会のメンバーは防衛副大臣のほか、事務次官、大臣官房長、各局長、防衛大学校長、防衛医科大学校長、防衛研究所長、各幕僚長、情報本部長、防衛監察監、防衛装備庁長官。

 浜田大臣は同日の記者会見で「今後、議論の上でしっかりと方向性を出していきたい」と語った。

 また恒例の今年の漢字について浜田大臣は「律」と語った。「防衛省・自衛隊が国民を守る最後の砦として、国民の期待と信頼にしっかり応えられるよう、私をはじめ全自衛隊員が自身を律して防衛力の抜本的強化に取組んでいく必要があると考え『律』とした」と説明。

 また「今般の防衛力の抜本的強化は戦後、防衛政策の大きな転換点となるもので、5年間で43兆円という整備計画の総額は我が国の防衛という我々の任務をしっかり果たし得るものとなった」と述べた。(編集担当:森高龍二)