岸田文雄総理は11日開かれたAI(人工知能)戦略会議で「AIには経済社会を前向きに変えるポテンシャルとリスクがあり、両者に適切に対応していくことが重要だ」と述べ「国境を越えたグローバルな課題であり、G7議長国として、共通理解やルール作りにリーダーシップを発揮することが求められる」と国際ルール作りにつなげるための成果を会議に求めた。
岸田総理は「AI戦略会議の下に設置されたAI戦略チームにおいては本日の議論も踏まえ、村井補佐官の下で各省緊密に連携し、ポテンシャルの最大化とリスクへの対応に向け、幅広い分野で検討作業を早急に進めてほしい」と指示した。
そのうえで岸田総理は「検討を踏まえて、有識者会議で引き続き議論いただく内容や成果を統合イノベーション戦略、骨太方針等の政府方針や国際ルール作りに反映させたいと思っている」と述べた。
戦略会議座長には松尾豊東大大学院教授が就任。会合には総務省、経産省、デジタル庁などの関係省庁閣僚や有識者らが参加。議論の内容を政府は6月の骨太の方針に反映させるとしている。(編集担当:森高龍二)