政府が3300億円の巨額支援を決めているRapidus株式会社(ラピダス 本社・東京千代田区麹町)が1日、北海道千歳市に建設する最先端半導体工場の起工式を行った。工場では2ナノメートル(nm)以下の最先端ロジック半導体の開発・製造を行い、2025年にパイロットラインを稼働、27年からの量産化を目指す。
ラピダスはトヨタ自動車・デンソー・ソニーグループ・NTT・NEC・ソフトバンク・キオクシア・三菱UFJ銀行が総額73億4600万円を出資し、昨年8月10日設立した会社。
HPでは「半導体素子、集積回路等の電子部品の研究、開発、設計、製造及び販売。環境に配慮した省エネルギーの半導体及び半導体製造技術の研究、開発」などを主な事業内容としている。
岸田文雄総理は起工式にビデオメッセージを寄せ「次世代半導体はデジタル化や脱炭素化の実現に不可欠なキーテクノロジーで経済安全保障の観点から重要な戦略物資だ」とアピール。
「ラピダス社の挑戦は次世代半導体の生産技術を国内で確立しようとするものであり、我が国の半導体戦略の中核を成すプロジェクト」と3000億円を超える支援の正当性を強調しているようだった。(編集担当:森高龍二)