パナホームは今月、自然の恵みを取り込み、快適でエネルギー効率の高い住まい「CASART TERRA(カサート・テラ)」を新発売した。社会全体が低炭素化を目指し、節約志向も高まる中、「エコアイディアの足し算で、エネルギーを引き算していく」、という発想でCO2±0のくらしを目指し、光熱費も大幅に節約できる住宅を開発。家族のくらしと地球環境を見つめた、これからの住まいを提案している。
今回の新しいエコアイディアは、外気温に比べて、夏涼しく冬暖かい地熱を活用した「家まるごと断熱」と「エコナビ搭載換気システム」。「家まるごと断熱」とは、天井・外壁、基礎の内側まで断熱材を施すことで地熱を取り入れる仕組み。また、「エコナビ搭載換気システム」とは、外気を直接導入するのではなく、地熱の影響を受けたベース空間(床下)の空気を取り入れる仕組みで、給気量を自動制御する「エコナビ」機能も採用した、快適で省エネルギーな換気システム。さらに、太陽光発電システムを基本に、高効率給湯器「エコキュート」や家庭用燃料電池「エネファーム」を組み合わせた2タイプのエコパッケージを用意。光熱費を節約しながら、CO2の排出量と創エネによる削減量が収支ゼロになるくらしも可能にする。
また、建物は業界最小の150mmピッチのモジュールで設計でき、室内は最大6mまでのビッグスパンが可能。深い軒を持つテラスと室内が、幅3.6mの大開口で緩やかにつながる大空間リビング「エアリー・オープンリビング」を提案。
さらに、新築にあたっては、商談の段階でお客様の家族構成や建築条件などに基づいてCO2排出量や光熱費を試算する「光熱費環境性能シミュレーション」を実施し、邸別にご提案。入居後には「ECOマネシステム」に蓄積されたエネルギー収支のデータをWeb経由で自動収集し、「環境家計簿」を作成して報告するなど、エコで経済的なくらしの実現に向けたサポートも行う。
パナソニックグループの住宅会社として、環境に配慮した住宅を「エコアイディアの家」として提供してきた同社は、2010年4月に「CO2±0(ゼロ)住宅」の開発に着手した。同年7月には滋賀県東近江市の本社工場の研究棟にて居住実証試験を開始し、商品化を目指して研究・開発を進めてきており、今回の「CASART TERRA」はその商品化第一弾といえる。