今年のCEATEC JAPANで注目、村田製作所の光インターフェイス

2011年10月17日 11:00

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「CEATEC JAPAN 2011」の村田製作所の出展ブースは「Smart Home」、「Smart Life」、「Capacitor House」の3つのゾーンで構成され、それぞれが、最新テクノロジーの発表の場となっていた。

 10月8日に幕を閉じた「CEATEC JAPAN 2011」だが、今年も多くの見所があった。ここでは印象に残ったテクノロジーや製品をピックアップして紹介する。

 今年の村田製作所の出展ブースでは、リーフグリップリモコンをはじめ、多くの入力インターフェイスが紹介されていた。なかでも、市場がますます拡大するスマートフォンやタブレットPCに採用される可能性が高いと思われる「光インターフェイス」が印象に残った。これは、すでに実用化されているゲーム機”Wii”用のコントローラーなどに使われている加速度センサーとは違うタイプのモーションセンサーで、発光素子から出る赤外線が指や顔で反射され、受光素子に返ってくるまでの時間差から座標を検出する仕組みとなっており、高さも検知することが可能だ。また、このセンサーは近接・照度センサーとしての機能も併せ持ち、5.0×4.5×1.2ミリメートルの小さなパッケージに多機能検知を実現させている。この非接触型の小型省電力センサーを「実際にはエッジ付近に埋め込むことが可能。来年には実用化を目指したい」(同社説明員)としており、実現すればスマホやタブレットPCなどでは、スクリーンに触れたり、ボタンを押したりといった動作をしなくても、ページをめくったり、画像をリサイズしたりすることが可能になる。ゲーム機などにも応用することが可能なこの「光インターフェイス」に需要拡大の期待は大きい。