凸版印刷、業界初のICカードの受発注在庫管理ASPシステムを販売

2011年10月17日 11:00

 近年、キャッシュカードやクレジットカードを提供する企業は、提携企業の増加や優良顧客の獲得拡大によって、取り扱うカードの券種が増加傾向にある。企業によっては、100種類以上の券種を取り扱うこともあり、発注作業や在庫管理に時間がかかっていた。また、カードと一緒に発送する封入物も、性別や年齢などの個人の特性に合わせて組み合わせを変えるため、在庫や組み合わせパターンの管理が煩雑化するといった課題があるという。

 そのような中、凸版印刷は、ICカードの受発注在庫管理システム「デイリスルー」を開発、クレジットカード会社や銀行向けに10月下旬より販売を開始する。

 「デイリスルー」は、ICカードを発行するクレジットカード会社や銀行が、ICカードの見積り依頼や発注申請、カード・封入物の在庫や封入パターンの管理をWebブラウザ上でできるシステム。インターネットを通じたASPで提供することにより、専用端末やシステムを開発することなく導入でき、開発費用の削減が可能だという。また、デジタルデータでICカード・封入物の在庫情報や発注書を管理するため、確認時間や作業にかかるコストも削減できる。

 今後は2015年度末までに10社、約1億円の売り上げを目指す。