厚生労働省は今年6月1日現在での高年齢者の雇用状況をまとめ、集計結果を12日公表した。調査対象企業は従業員31人以上の13万8000社。このうち従業員301人以上の企業を大企業として集計している。
その結果、希望者全員が65歳まで働ける環境をつくっている企業は中小企業が50.7%と2社に1社あるのに対し、大企業では23.8%にとどまっていた。厚生労働省では「中小企業の方が、取り組みが進んでいる」としている。
また、70歳まで働ける企業でも大企業では10.6%にとどまっているのに対し、中小企業では18.4%になっていた。特に従業員31人から50人までの規模の企業では20.5%と5社に1社が70歳まで就労できる環境になっていることが分かった。
(編集担当:福角忠夫)