ガラス繊維強化プラスチック(ポリエステル樹脂とガラス繊維から構成)を用いた耐久性に優れたFRP素材によるプールのけん引企業であるヤマハ発動機は、プール本体の製造だけではなく、プール施設に求められる理想の環境を追求し、プールをより快適に利用できるプールサイドシェルター(日除け)やシャワーユニットなど、プールの周辺設備の開発にも力を注いでいる。そのような中、1992年から販売し続けているヤマハ「コースロープ収納ボックス」を一新し、10月より販売を開始したという。
これまで屋外プールでは、夏季のシーズン終了後、長いコースロープをフェンスに引っ掛けたり、倉庫に巻いて保管するなど、収納場所や取り扱いに苦慮していた。初代「コースロープ収納ボックス」はプールサイドの休息用ベンチとして、コースロープの劣化を防ぐ収納容器として、プール環境の向上を実現。またFRP素材の採用による優れた耐久性という点でも高い評価を得てきたという。
今回発売された「コースロープ収納ボックス」は、設置サイズはそのままに、従来より要望の多かった収納能力を大幅に向上。ボックス内の下部を波形形状とし、すっきりと効率よく収納ができ、取り出しも楽に行える。さらにガススプリングを蓋の内側に配置するなど構造をシンプルにし、メンテナンス性も向上させたほか、蓋のロック機能を標準装備するなど機能も充実。また座りやすさにこだわり、蓋の座席形状を、子どもから大人まで、1人1人がゆったり座れる幅広で安心感のある曲面を生かした形状としている。
なお、種類は25mプール用、20mプール用、15mプール用、ベンチ・収納用(3.8m)の4タイプとなっている。