内閣府が昨年11月~12月にかけて行った「生活設計と年金に関する世論調査」で日本の高齢者の暮らし向きの厳しさが浮き彫りになった。1日発表した。
それによると60歳を超えて働きたいと答えた人は71.1%、その理由に75.2%が「生活の糧を得るため」と答えた。「生きがい・社会参加のため」は36.9%、「健康にいいから」は28.7%、「時間に余裕があるから」は14.6%にとどまっていた。
調査は18歳以上の日本国籍を有する5000人を対象に実施。2833人から有効回答を得た。このうち60歳以上の回答者は1347人だった。
「働きたいと思う年齢」に関して60歳~69歳までの回答者(540人)のうち、71歳から75歳まで働きたいとした人は11.9%、76歳から80歳が4.4%、81歳以上も2.2%いた。
また70歳以上の807人の回答でも71歳から75歳まで働きたいとする回答が17.6%、76歳から80歳が12.3%、81歳以上が6.6%に上り、70歳以上の回答者の36.5%が就労を希望していた。(編集担当:森高龍二)