岸田文雄総理は6日、熊本県菊陽町のTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited)の半導体工場を視察。その後、同社とJASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing 株式会社)、ソニー、デンソーと意見交換を行い、同社と地元中小企業者との車座で意見交換した。政府は同社の先端半導体生産工場建設などに最大1兆2000億円の補助を決めている。
岸田総理は「JASMプロジェクトは全国の注目を集めている。このプロジェクトは九州、さらに日本全体に大きな波及効果を及ぼすもの。実際に賃上げや人事育成につながっている。これが日本全国へと広がり、全国を元気にしていくことを期待している」と強い期待感を示した。
TSMCのCEOシーシー・ウェイ氏は「3400人以上の高度技術専門職を採用し、良質な雇用を提供することになる。JASMは地元人事の育成にも貢献する」と述べた。マイスティアの工藤正也社長は「半導体ビジネス展開の中でより高付加価値な業種が可能になり10%の賃上げを目指していきたい」とした。(編集担当:森高龍二)