著しい経済成長を続ける中国や東南アジア、インド、ブラジルといった新興国では、水処理場やビル、交通インフラ網への社会インフラ投資が盛んに行われており、使いやすく、オープンなシステムを構築できる監視・制御ソリューションの提案が急務となっている。
そんな中、三菱電機は、海外社会インフラ市場でFA(ファクトリーオートメーション)機器事業を拡大することを目的とし、同社の関係会社である「Mitsubishi Electric Automation, Inc.(以下:MEAU)」が北米のソフトウエア会社「ICONICS(以下:アイコニックス)」の株式を取得、協業を開始したことを5日に発表した。今年7月よりICONICSと協業についての検討を進めており、このたびの株式売買契約の締結に至った格好だ。
今回発表された協業によって、新興国を中心とした地域でのICONICS社のSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)ソフトウエアのOEM販売や、監視・制御ソリューションの共同開発・マーケティングを実施する。発表にて三菱電機は、新興国を中心とした海外社会インフラ市場にて、2013年度FA機器売上100億円を目指すと伝えている。