訓練施設提供まで米は硫黄島で訓練と認識 防相

2024年09月16日 10:25

 自衛隊とともに米軍の艦載機の離発着訓練に利用する鹿児島県・馬毛島基地について完成が当初計画より3年延長となる2030年3月末の見込みになった点について、木原稔防衛大臣は13日の記者会見で米に訓練施設を提供するまではこれまで通り硫黄島で訓練されるとの認識を示した。

 木原大臣は「工期が伸びたことでの訓練実施時期などに関しては確定的にお答えできる段階にない。FCLPについては我が国が恒常的な訓練施設を米側に提供するまでの間、引き続き硫黄島で実施されると認識している。その他の訓練を他の自衛隊基地等で行う可能性については確定的にお答えできる段階にない」と答えた。

 また「早期に運用開始できるよう整備をしっかりと進めていく。整備に当たっては、環境への影響を低減させるための各種措置を講じること、地元への影響が最小限となるよう、地元自治体と一層連携して対応していく」とした。

 工期が伸びた要因については「今年は非常に大型台風があの地域に、しかも進度が遅く長い間停滞するといった(状況があり)、その間、船などは避難することなどもあり、全体を精査した結果、事業全体の完了が2030年3月になる見込みということになった」とした。(編集担当:森高龍二)