村田製作所は28日、タブレットPCなどのモバイル機器のワイヤレス充電に利用可能な「電界結合方式ワイヤレス電力伝送モジュール(LXWSシリーズ)」の量産を開始したことを発表した。同モジュールは、送電、受電のセットで使用し、10Wのワイヤレス電力伝送が可能である。
スマートフォンやタブレットPCの普及に伴って、機器への充電をより簡便にするため、ワイヤレス充電機能搭載のニーズが増加している。そんな中で同社は、独自の回路設計技術やモジュール製造技術を活かし、世界で初めてとなる電界結合方式ワイヤレス充電システムの実用化に成功した。
「電界結合方式ワイヤレス電力伝送モジュール(LXWSシリーズ)」の特長としては、10Wのワイヤレス電力伝送が可能で、高い伝送効率を実現していることのほか、取り去り検知・異常検知機能付きであることや、位置自由度の高さから利便性の高いワイヤレス充電システムを構築することができること、電極部の発熱がなくバッテリーにやさしいこと、アンテナに薄い電極を使用できるため機器に組み込みやすいことなどが挙げられる。
尚、今回、同モジュールが日立マクセルのワイヤレス充電セット「エアボルテージ for iPad2」に採用され、2011年11月25日に販売される予定であることも発表されている。