在沖縄米海兵隊員のグアム移転が始まった。今回は4000名以上の移転計画のうちの100人が移転する。中谷元防衛大臣は「国外移転への第1段階」と語り「今般、移転開始発表に至ったことは大変意義がある」とした。
また今後の移転計画について「米側において検討が進められると承知している。確たることを申し上げる段階にないが、可能な限り早期にグアム移転が完了するよう米側と協力して取り組んでいきたい」とした。
また中谷大臣は「既に移転プログラムがあり、今回100名の先遣隊がグアムへ移転を開始した。いわゆる先遣隊と捉えている」と述べ「今後段階的に行われると4000人以上の海兵隊の要員が沖縄からグアムに移転するということは日米間で確認されたこと。防衛省してはグアム移転に必要な取り組みを着実に進めながら更に米国と協議を続けていきたい」と述べた。
中谷大臣は15日の記者会見で「国際情勢の中でどういうふうにして進めていくのか、また移転先のグアムの施設の完成の状況とか、いろんな課題があるので、そういった点を一つ一つ協議していきたいと思っている」と記者団に答えた。
防衛省は「グアム移転事業には2008米会計年度価格で28億ドルを上限として、日本政府による資金が提供されている。この資金提供により、主として海兵隊基地キャンプ・ブラズ、グアム海軍基地、アンダーセン空軍基地の施設整備事業が支援されている。米国政府はあらゆる残余の費用を拠出する」とし「日米両政府はグアムに駐留する海兵隊員の主要基地となるキャンプ・ブラズの整備について連携していく」と発表している。(編集担当:森高龍二)