1980年代、ダイナミックなのに緻密という独特なライディングで人気と実力を兼ね備え、ヤマハのエースライダーであった平忠彦選手のYZR500。1984年にこのマシンで全日本ロードレース選手権500ccクラスで優勝、世界GPにもスポット参戦した。
3月11日の東日本大震災の被害を受け、開催が延期されていた世界オートバイレースの最高峰であるMotoGP世界選手権シリーズの第15戦、日本グランプリが、9月30日から10月2日、栃木県の「ツインリンクもてぎ」にていよいよ開幕する。今年はヤマハが世界GPに参戦して50周年を迎えるにあたり、様々なイベントが開催される。
日本グランプリでは、アッセン(オランダ)、ラグナセカ及びインディアナポリス(アメリカ)に続き、ヤマハのロレンソおよびスピースが「YZR-M1 WGP参戦50周年記念カラー」マシンで参戦する。さらに決勝レースのある10月2日、”ヤマハWGP50thメモリアルラン”を実施する。1970年代から2000年代に国内外のレースを戦った歴史車両を復活させ、平忠彦さん、中野真矢さんなど当時活躍したライダー達が駆るというから楽しみである。
1984年型YZR500でこのメモリアルランに参加する平忠彦さんは「ヤマハが世界グランプリに参戦し50年目となるこの記念すべき年に、日本のレースファンの皆様の前で、往年のヤマハGPレーシングマシンの走行を見ていただけることを嬉しく思います。サーキットを走るヤマハWGP車の歴史を感じていただき、お楽しみいただきたいと思います」とコメント。その他、記念グッズも発売予定で、ヤマハフリークならずとも、期待を裏切らない3日間となるだろう。