立憲民主党の野田佳彦代表は13日、国会質問後の会見で、年金制度改革法案の国会提出が遅れている理由について、石破茂総理が「党内に様々なご意見があり、調整に時間を要している。調整を急ぐよう改めて指示している」と答えたことに「厚労大臣の責任は極めて重い」と苦言を呈した。
野田氏は「参院選挙を控えているからこそ、大事なテーマの議論は国会ですべき」と提起し、この法案提出に確約できないということなら政権担当能力がない」と強く今国会への提出を求めた。
年金制度改革では基礎年金の底上げや厚生年金対象の拡大、在職老齢年金制度の緩和、3号被保険者制度の段階的廃止の必要などが提起されている。ただ、指摘が多いにも関わらず「3号被保険者制度の廃止」は議論すら深まらず、先送り状態にされている。
日本共産党の小池晃書記局長は「重要広範議案ですら提出できないというのは今までにあまり例がない」としたうえで「政府の出そうとしている法案に重大な問題があることの証明」とも指摘。また年金問題について「集中的な審議を行い、国民の疑問に答えていくことが必要」と国会(予算委員会)での集中的な審議を行っていくことが必要と強調した。(編集担当:森高龍二)