中谷元防衛大臣は13日の記者会見で現在、国連で非公式協議されている「自律型致死兵器システム(LAWS)」について記者団の問いに答え「高い技術力を持つ国を含む主要国の参加を得て、コンセンサスでルールを形成することがルールの実効性担保のために重要と考えている」とし「この観点から、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)での議論継続を強く支持している」とした。
LAWSは機械自らの判断で人を殺傷する能力を有するため、無差別に人を殺傷するリスクが言われている。
中谷大臣は「国連での非公式協議には我が国からも参加しているが、定義・特徴、国際人道法上の課題、規制の在り方などについて議論が行われてきており、主要論点について各国間ではいまだ立場に隔たりがあると承知している」と述べ「防衛省としては引き続き人道と安全保障の視点を勘案した、バランスのとれた議論を通じて国際社会において共通の認識が得られるようにLAWSに関する国際的なルール作りに積極的かつ建設的に参加していく」との考えを強調した。(編集担当:森高龍二)