中谷元防衛大臣は北朝鮮が今月8日に発射した弾道ミサイルが変則軌道で飛行するものであった可能性も踏まえて「北朝鮮は他国のミサイル防衛網を突破するためのミサイル開発を追求してきている」とし、対応について次のように語った。
中谷防衛大臣は「我が国周辺においては質・量ともにミサイル戦力が増強されていることを踏まえ、極超音速滑空兵器への対処能力向上のためにGPIの日米共同開発、イージス艦、PAC-3といった迎撃能力の更なる向上に努めている」。
また「このようなミサイル防衛網により、飛来するミサイルを防ぎつつ、相手の領域において我が国が有効な反撃を加える反撃能力を保有することで、ミサイル攻撃そのものを抑止していく」と敵基地攻撃能力保有での攻撃抑止力を強調した。
中谷防衛大臣は北朝鮮が8日に発射した弾道ミサイル数発のうち、午前9時20分頃発射したミサイルは約800km程度飛翔しており、2023年9月13日に発射した短距離弾道ミサイル、KN23と呼ばれるものと同型のものと推定しているとした。(編集担当:森高龍二)