海自艦艇、カンボジアの改修後基地に初寄港

2025年04月17日 06:58

 中谷元防衛大臣は15日の記者会見で改修後のカンボジア・リアム海軍基地に海上自衛隊の艦艇が19日~22日にかけ寄港する事案について「改修後のリアム海軍基地に外国艦艇が寄港するのは最初の事例になると承知しており、我が国とカンボジア友好関係を象徴するようなこと」との認識を示した。

 中谷大臣は海上自衛隊による2024年度インド太平洋・中東方面派遣(IMED25)に派遣中の海上自衛隊艦艇が寄港するとし「今回の寄港は日・カンボジア間の安全保障・防衛分野における協力の進展の表れ」と評した。

 また「この基地が『より開かれた港』となることに寄与するもの」との受け止めを示し「自由で開かれたインド太平洋の実現、ひいては日本を含む地域の安定と平和の実現にとって重要と考えており、防衛省・自衛隊としては今回に限らず、今後も機会を見て寄港を考えていきたいと思っている」と語った。

 記者団がリアム海軍基地は中国の支援で拡張工事され、一部で、見返りに中国に軍事利用を認める秘密合意があったとの報道もあるとして海自艦艇の寄港について受け止めを聞いたのに答えた。(編集担当:森高龍二)