自衛隊警備犬に快適な環境整備行っていく 防相

2025年07月16日 06:43

 中谷元防衛大臣は15日の記者会見で記者団から航空自衛隊、海上自衛隊の警備犬がコンクリ犬舎で通気性が悪く熱中症で死んでいるという話や備品扱いで死ぬまで使い倒すという話があるが、動物愛護でも、適切な警備能力という意味でも大変問題ではないか、と問われ「隊員にとって大切なパートナーであり、快適に、安全に過ごせるよう適切に環境整備を行っていきたい」と答えた。

 中谷大臣は「現状、海自、航自で基地警備等を目的として警備犬を保有しており、コンクリート製の犬舎を整備している。航自では基地警備を目的として約100頭の警備犬を保有している」と答えた。

 また「警備犬は体力の衰えが現れ始める10歳前後で現役を引退し、引退後は警備犬担当のハンドラーの新人訓練相手として、軽作業を務めながら、基地内で余生を過ごしていると聞いている。死ぬまで酷使するという指摘は当たらないと思いますし、我々も大切に扱っている。夏場などは犬舎が暑い場合、屋外の木陰への避難、ミストファンなどの冷却器材の設置、犬用のクールベストなどの備品の整備といった対応をしている。引き続き、快適に安全に過ごせるよう適切に環境整備を行っていきたい」と答えた。(編集担当:森高龍二)