大阪・関西万博「黒字化見通せるようになった」

2025年09月17日 06:58

 石破茂総理は16日、大阪府知事や大阪市長、経団連名誉会長ら大阪・関西万博に関する関係者会合を開き「懸念されていたチケット販売は累計2100万枚を超え、油断できないが、黒字化も見通せるようになった」と採算ベースで一定成果を得られそうとの見通しを示した。チケットは12日までに2143万枚が売れた。

 そのうえで石破総理は「万博を機会に50人以上の海外首脳が来日され、私自身、40回以上の首脳会談を実施させていただき、貴重な外交機会になった」と成果をあげ「万博の成果と経験を共有し、後世に伝え、一過性のものにしないことは万博を開催した私たちの責務だ」と語った。

 このため「経産大臣、国際博覧会担当大臣の下、有識者・関係者も参加する検討枠組みを設け、多様なステークホルダーの意見を集約しつつ、大阪・関西万博の成果の検証とレガシーの継承の具体化について透明性を持って検討を進める」とし「大屋根リングなどのハードなレガシーに加え、イノベーションの萌芽が社会実装されるようなソフトなレガシーも重要で、多くの方々に理解いただけるよう検討を深めていただきたい」と期待を示した。(編集担当:森高龍二)